蛇崩川 2

玉川通りを越えて、更に蛇崩川緑道は続く。
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緑道脇にあった狸の地蔵。
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緑道の北側、下馬2丁目には真言宗の日輪山西澄寺がある。
天正2年(1574)、隆向和尚が紀伊国高野山釈迦院より下錫して開山したと言わ
れる。
江戸末期から明治初期にかけては無住となって荒廃しかけたが、明治25年(18
92)三田村慧荘和尚が入山して寺を復興させた。
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山門は、港区芝にあった阿波徳島藩主蜂須賀家の中屋敷門を大正末頃に移築し
たもの。
江戸末期の建築と推定され、東京に残る数少ない武家屋敷門として、東京都指定
有形文化財に指定されている。
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蛇崩川に戻り緑道を歩いていくと、突然、赤い神橋があらわれる。
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右手には鳥居があり、その先の階段を上っていくと、舌状台地の上に駒繋(こま
つなぎ)神社がある。
世田谷区教育委員会の掲示によると、天喜4年(1056)、源頼義、義家父子が
奥州征伐(前九年の役)の際にその武運を祈ったと伝えられているという。
また、文治5年(1189)源頼朝が奥州の藤原氏征伐のおり、祖先義家が参拝し
たことを偲び、愛馬芦毛を境内の松の木につないで参拝したとのいい伝えから、
明治以降駒繋神社と称するようになった。
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緑道には色とりどりの花が咲いており、近隣住民の方々の散策道として機能して
いる。
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さらには、下馬五丁目の住宅街の道路の真ん中に葦毛塚という史跡がある。
源頼朝が葦毛の馬に乗ってこの地を通ったとき、その馬が何かに驚いて沢に落ち
こんで死んだという。
また、一説には鎌倉時代、この地の領主であった北条左近太郎が仏経をもって出
かけた際に、その葦毛の馬が突然倒れたため、この地に埋めたともいう。
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この付近で蛇崩川は世田谷区から目黒区へと入っていく。
そしてその先、祐天寺方面から支流が合流する。
その祐天寺支流(仮)は、東急東横線の祐天寺駅の南、五本木2丁目付近から
確認することができる。
東横線の東側から西へと移動すると、その先、住宅街の中を細い暗渠道が続く。
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やがて暗渠道は、蛇崩川支流緑道と称する緑道となる。
さすがに本流と比べると、緑道の幅は狭い。
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蛇崩川は祐天寺支流と合流すると、目黒川が形成したと思われる谷を下っていく。
開渠の頃は、水流が勢いよく下っていたのだろうか。
この付近になると、中目黒駅付近へ往来する人々で緑道の通行量は多くなる。
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緑道を下っていくと、その先は直線の道路となり、前方に東横線の高架が見え
てくる。
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川の暗渠は東横線と交差した後、東横線の東側に沿って目黒川へ向かって進む。
現在、暗渠の上は駐輪場として利用されている。
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山手通りの先、中目黒駅の東で蛇崩川は目黒川と合流している。
大きな口を開けているが、それに比べて水量は少ない。
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しかしながら、ひとたび大雨になると、蛇崩川からの流れは濁流と化す。
昨年、目黒川の氾濫が危ぶまれた際、テレビのニュースでこの付近が映ったが、
その時の映像は、普段の水量とは比較にならないものであった。
暗渠となってしまった蛇崩川であるが、川は今でも生きているのである。


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善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

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