濯川

千川上水から分水されて江古田川に注ぐ濯川(すすぎがわ)、元々は中新井分水
(3本ある中新井分水のうちにの最下流の水路)といい、濯川という名称は、水路が
流れている武蔵学園において、漢詩 屈原作『漁父辞』より命名されたらしい。
濯川については武蔵学園記念室のサイトに詳しい。

千川上水からの分水地点は、千川通りと環七が交差する桜台陸橋交差点の東、
千川通りの南側には武蔵大学のキャンパスが広がる。
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その武蔵大学に入っていくと、濯川の流れを見ることができる。
但し、これは循環方式の水路であり、八角井戸と称する水源から流れが始まって
いる。
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人工的な水流とはいえ、川沿いには樹木が生い茂り、その流れは清らかだ。
武蔵大学から武蔵中学・高校へと入り、南東へと流れていく。
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武蔵中学・高校を出ると、向かいにある北新井公園という小公園の脇を経由して、
南へと流れを転じる。
ただ、この先は暗渠の歩行者道が続いているだけで、かつてに濯川に関する痕跡
は見当たらない。
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目白通りを越えても、更に真っ直ぐ進む。(一部は車も通る一般道)
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この辺りにある2つの神社を訪れてみる。
1つは西にある市杵島神社、創建年代は不明。
かつては旧社殿を囲むように池があり、雨乞いの際はその池を浚えば、雨が降る
という信仰があったようだ。
残念ながら、昭和20~30年代に周囲の開発に伴って水が枯れ、やがて埋め立
てられてしまった。
2013-12-30DSC_0109.jpg

もう1つは濯川の東、豊玉小学校の東側にある林稲荷神社、市杵島神社の境外社
で、寛文年間(1661~73)の創建という。
2013-12-30DSC_0108.jpg
この創建については、縁起が記載されている掲示板に湧水にまつわる興味ある逸
話が記載されていたので、転記して紹介しよう。

ある年干ばつがあり、農作物が収穫できなくなったため、少なからぬ村民たちが
食糧を買うためのお金を得ようと、お林の木を伐って売り始めました。これを見
て困ったのは、お上からこの林の管理を任せられていた村人、仁左衛門です。
同じ村人のやることであるし、木を伐って売らねばならない事情を理解できるか
らです。すっかり困り果てて悩んでいたところ、ある晩、夢枕に稲荷大明神(宇
気母知命)が二匹の白狐をつれて現れ、「この干ばつに苦しむのはこの地に良い
水源が無いことである。この丘の崖下を浚い、数町北にある窪地を掘れば水が沢
山得られるであろう」と告げられ、汗をびっしょりかいて夢から覚めました。
これは不思議なことと思い、朝になってお林の中を探し回ったら、狐の棲家と思
われる穴がみつかり、その部分だけ少し開けた穴の前の土地は、掃き清められた
ように平らで、そこには2、3匹の狐の足跡がありました。
あれは正夢であったか、と驚いて、このことを百姓頭三郎左衛門に話し、村民7
名と共に神のお告げのあった場所に井戸を掘りました。すると清水がこんこんと
湧き出し、田畑が潤って農作物の収穫が得られようになり、木を伐る必要がなく
なりました。
村民たちが稲荷大明神に感謝の気持を込めて創建したのがこの社の起源でありま
す。


濯川に戻ろう。暗渠道は更に南へと続く。
2013-12-30DSC_0100.jpg

そして江古田川の北江古田橋の脇に濯川の排水口をみることができる。
かなり大きな吐口だが、水流は確認できなかった。
2013-12-30DSC_0097.jpg


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善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

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