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大栗川 殿ヶ谷戸支流(仮)

野猿峠付近を源とし、八王子市下袖木を流れる大栗川の支流を追った。
この支流に名称はないが、下袖木一帯には殿ヶ谷戸という谷戸となってい
るため、殿ヶ谷戸支流(仮)として称することにしよう。

殿ヶ谷戸支流の流路を確認することができるのは野猿街道の野猿峠交差
点から街道を200mほど下った地点、道路の南側に遊歩道が出現する。
道路の北側に小さな谷戸があり、おそらくそこからの小流があったのだろう。
その谷戸に少し入ってみたが、周囲は木々に覆われており流れを確認す
ることはできなかった。
2018-01-20_3.jpg

水路跡に設置された遊歩道を辿り、東へと向かう。
2018-01-20_8.jpg

遊歩道脇にはせせらぎと称した小さな人工の流れがある。
2018-01-20_10.jpg

さらには湧水が流れ出る小さな吐口も見られる。
辿った時期は1月であったが、夏であれば水量は多いのかもしれない。
2018-01-20_12.jpg

遊歩道を700mほど進むと由木めぐみ野公園に出る。
公園の中にはビオトープとして造られた人工池があり、水生環境が保護さ
れている。
公園の周囲には造成によって建てられた住宅が建ち並び、住民の憩いの
場として造られた公園なのであろう。
2018-01-20_18.jpg
公園の案内板の「公園に訪れる動物たち」には、鳥や虫などとともに野ウ
サギ(キュウシュウノウサギ)も描かれ、周囲にはまだまだ自然が残され
ている地域であると感じる。

公園脇から殿ヶ谷戸支流は開渠となる。、
2018-01-20_20.jpg

殿ヶ谷戸支流は野猿街道を北へと横断し、そこで西から流れてくる河川と
合流する。
この水路は合流地点から50メートルほど上流側は暗渠となってしまう。
しかも周辺は区画整理されており、残念ながら流路を辿ることはできない。
2018-01-20_28.jpg

付近の農地で農作業をしていた方にお話を伺ったところによると、
ここは殿ヶ谷戸の支谷のつぐり谷戸といい、この流れをつぐり川と称して
いたという。
北側には10メートル以上はあろうかと思われる崖がある。
崖の上には南陽台の住宅地が広がるが、宅地開発によりつぐり谷戸は
消滅したようだ。
2018-01-20_29.jpg

資料に記載されている大栗川水系の略図では殿ヶ谷戸支流はつぐり谷戸
からの流れ(以降「つぐり川」と称す)の方向に描かれ、また現地でも今まで
紹介してきた水路がつぐり川に合流する形となっている。
ここまで野猿峠付近からの水路を追ってきたが、実は殿ヶ谷戸支流の支流?
ということになるかもしれない。
ただ前述の通り、つぐり川は地下埋設管化され、追跡することができない
ため、冒頭から紹介してきた水路をを殿ヶ谷戸支流としていることをご了解
いただきたい。

つぐり谷戸からの流れを合流した後、大栗川を目指して更に東進していく。
2018-01-20_32.jpg


川沿いにある永林寺薬師堂、堂宇というより古民家のような造りだ。
(永林寺については後述)
2018-01-20_34.jpg

薬師堂の脇には道祖神などの石碑が立つ。
2018-01-20_35.jpg

農地の中を進む殿ヶ谷戸支流。
2018-01-20_39.jpg

再び野猿街道と交差し、道路の南側へと出る。
今度は崖下に沿うように蛇行しながら流れていく。
2018-01-20_43.jpg

川沿いを進むことはできないので、ところどころ川を確認できる場所を見つ
けては流れを追っていく。
2018-01-20_46.jpg

ここで北にある曹洞宗の金峰山永林寺に立ち寄ってみる。
永林寺の創建は天文元年(1532)、由木城主であった大石定久が滝山
城へ移るにあたり、当地を叔父の一種長純大和尚に譲渡、永麟寺として
創建した。
天正19年(1591)、徳川家康が巡拝した際に朱印十石を授かり、永林寺
に名を改めた。
2018-01-20_65.jpg

その由木城址は境内裏手の墓地脇の高台にある。
元々は鎌倉時代、由木氏によって築城されたといい、その後、山内上杉家
の重臣である大石定久(1491~1549)の居館となった。
定久は父・定重の死後、家督を継いで滝山城へと移り、その後に永麟寺が
建立されたというわけだ。
なお、定久は河越城の戦い(1546)で上杉家が敗北すると、後北条氏へ
鞍替えし家臣となっている。
2018-01-20_69.jpg
城址には石碑のほか、大石定久の銅像が建てられている。

殿ヶ谷戸支流へ戻ると、野猿街道の歩道の下を流れていく姿を目にする
ことができる。
2018-01-20_50.jpg

下袖木郵便局前交差点から、支流は野猿街道から離れ大栗川を目指して流れる。
2018-01-20_52.jpg

そして大栗川に架かる山下歩道橋の下流で、殿ヶ谷戸支流は大栗川へ合流する。
2018-01-20_56.jpg



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Author:リバーサイド
善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

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