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中沢川

多摩センターから乞田川を500メートルほど遡上していくと、川が二手に
分かれる場所がある。
一方は南西方向へと曲がり唐木田方面へと向かう乞田川(以前は唐木
田川と称していた)であるが、直線方向には暗渠となっている河川の吐
口から水が流れ出ている。
この暗渠となった河川は、中沢池から流れ出る中沢川である。

中沢川の水源である中沢池はその合流点から西へ1kmほど行った谷戸
の中にある。
2017-11-12_4.jpg
この池は江戸時代に造られた溜池、その歴史を池の脇にある説明板から
引用してみる。

落合旧記より、寛文年間(西暦1665年)時の領主土屋但馬守が江口加
右門を奉行にして落合の領民が之を築くとあります。
風土記には横二十五間(約45m) 竪四十三間(約76m)の堤あり、
長さ二十五間(約45m)の伏樋をもって水田にそゝげりとあります。
昭和9年地元有志9名により大改修工事が行われ、現況の池となっています。


現在、中沢池は釣り場として開放されており、多くの太公望が糸を垂れて
休日を楽しんでいる。
2017-11-12_6.jpg

中沢池がある中沢谷戸の周囲は府中カントリークラブというゴルフ場にな
っており、残念ながらその先を探索することはできない。
府中カントリークラブは昭和34年(1959)の開設、多摩地区のゴルフ場
の草分け的存在となっている。
2017-11-12_9.jpg

中沢池から出た水は、中沢池公園の中をせせらぎとして流れていく。
2017-11-12_12.jpg

その先、川が崖沿いへと流れていく。
多摩地区にある谷戸を流れる小河川ではコンクリート護岸が施されている
場合が多いが、ここでは本来の川の姿を見ることができる。
2017-11-12_16.jpg

2017-11-12_20.jpg

途中、崖から流れ出る湧水もある。
2017-11-12_22.jpg

公園を出ると中沢川は暗渠となってしまう。
おそらく道路の下を埋設管となって流れているのであろう。
2017-11-12_26.jpg

島田療育センターの入口に出ると、その脇に農地が広がるがその農地の
中を暗渠となった中沢川が流れているのが判る。
2017-11-12_29.jpg

農地の下流側には、盛土を施された新しい住宅が立ち並ぶが、河川部分
だけ住宅地からは除かれ、更地になっているのが興味深い。
2017-11-12_32.jpg

この先は合流部までは普通の道路となり、京王線とクロスする。
2017-11-12_33.jpg

暗渠であることを示すものは特になく、住宅街にある普通の道路ではあるが、
僅かにマンホールから聞こえてくる水音が河川歩きの手がかりとなる。
2017-11-12_34.jpg

高岸公園という小公園を右に見て都道を越えると、乞田川との合流点に出る。
2017-11-12_36.jpg

《参考資料》
『大栗川・乞田川 流域の水と文化』 小林宏一著



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Author:リバーサイド
善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

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