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前谷津川 2

大宮バイパスを潜ると、右側の谷沿いに水車公園が広がる。
かつて前谷津川沿いに広がっていた水田と水車小屋を再現するために、
昭和60年(1985)に開設された公園。
近隣の小学校の児童たちの農作業体験の場として水田が設置されている。
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水車公園内に建つ顕彰碑は、四ツ葉道が前谷津川と交わる場所(公園の
西側)に架かっていた宮前橋を大正14年(1925)に架け替えるにあたって、
用地を提供した二人を顕彰するために建立されたもの。
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更には水車公園東側には徳水亭と称する日本庭園・茶室がある。
この庭園は徳丸石川土地区画整理事業の完成を記念して造られた。
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緑道の北側へ向かう道も坂となっており、前谷津川が流れていた谷を実
感できる。
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その先、石川橋公園という小公園を通過する。
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石川橋公園を過ぎると、再び緑道が続き東へと進んでいく。
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左手にある徳石公園内には徳丸石川土地区画整理組合完成記念碑が建
てられている。
碑文を要約すると、高度成長期の人口増加に伴い、前谷津川の整備改善と
降雨時の溢水対策、そして住宅地の宅地造成を目的として事業を実施した
という。
昭和38年(1963)に東京都知事の認可を受け、四半世紀にわたる大事業
であったようだ。
2017-08-19_68.jpg

北側の谷を上り、台地の上に鎮座する徳丸北野神社に立ち寄った。
長徳元年(995)、京都の北野天満宮より勧請したといわれる古社である。
当時、この地に疫病が流行った際、里人の一人の夢に大神が現れ、梅の
古木に祈願すりようお告げがあり、お告げの通りに祈願したところ疫病が
無くなったという。
2017-08-19_71.jpg
なお当神社に伝わる『田遊び神事』は国の重要無形民俗文化財に指定さ
れており、古くからこの地が田園地帯であったことを示すものであろう。

台地の上から眺めた前谷津川の谷、20m近くの高低差がある。
2017-08-19_75.jpg

再び谷を下りて緑道を辿ると、緑道脇に宮下大山不動明王碑が建っている。
文化元年(1804)、徳丸の羽黒山講中が大山参拝に行った記念に造立し
たもので、もとは宮下橋の袂に建っていた。
かつては上に不動明王像があったようだが、大水や改修工事によって像
は失われ、碑だけが残ったようだ。
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アーチ状の柱が緑道上に架かっている。
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緑道は左へカーブしながら北へと向きを変える。
この辺りで、南の東武練馬駅付近からの支流が合流していた。
かつては深い谷があり、現在の徳丸小学校付近には湧水を集めたツルマ
イ池があったとされるが、昭和30年代、ゴミ処理場として谷が埋め立てら
れ、その支流跡を辿ることは難しい。
この辺りの事情はyatoloveさんのブログ、水徒然での解析が詳しい。
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まるでトンネルのようなモニュメントの中を進んでいく。
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やがて緑道は首都高速5号池袋線へ突き当たる。
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首都高速の先、左手には高島平団地が広がっている。
かつて、この辺りは徳丸ヶ原という田園地帯で、前谷津川を流れてきた水
はいくつかの用水堀に分かれて田んぼに水を供給していたらしい。
ここから緑道は直線的になるが、これは昭和16年(1941)、徳丸区画整
理によって、新たに前谷津川が開削され川幅が広められた結果である。
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都営地下鉄三田線と交差する。
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三田線との交差後は、緑道の中に人工の水路が流れ、近隣住民の憩い
の場となっている。
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やがて前谷津川は新河岸川へと達し、その合流点には水門が設置されている。
但し水門とは言っても実は防潮扉である。
東京湾は遥か南であるが、地理院地図でみても海抜は4mほどしかない。
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新河岸川上流の徳丸橋から見た合流点、既に辺りは上流域や中流域で見
てきた谷地の雰囲気はない。
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《参考資料》
『いたばしの河川 その変遷と人びとのくらし』 板橋区教育委員会



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善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

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