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中井(中居)堀

亀有で葛西用水から分かれ、小村井方面へと流れていた中井堀の跡を
辿ってみた。
葛飾区内では中井堀と称しているが、墨田区では中居堀と表記されている。

中居堀の成立は、亀有溜井の廃止によって古隅田川が中川と分断され
たため、堀を開削する必要が生じたためと言われる。
亀有堰で分水された中居堀は、四ツ木まで古上水堀曳舟川)の東側を
5~6mの間隔で流れ、四ツ木から南へと向かっていた。

亀有から四ツ木の区間は葛西用水の項で紹介しているので、今回は四
ツ木から北十間川合流までの区間を紹介していこう。

水戸街道の四ツ木付近で、中井堀は古上水堀と分かれ南へと向かっていた。
写真右側の歩道が古上水堀、中井堀の跡は左側の一般道となっている。
2017-08-05.jpg

その一般道は京成押上線四ツ木駅北側の商店街となっている。
2017-08-05_3.jpg

古上水堀との分岐点から500メートルほどいくと綾瀬川および荒川放水
路に突き当たる。
2017-08-05_6.jpg

中井堀は綾瀬川と交差し更に南へと下っていた。
写真は荒川に架かる木根川橋から上流方向を撮影したもの。
大正13年(1924)に完成した荒川放水路により、中井堀は分断してしまった。
以前は京成線の橋梁付近を斜めに横断していたはずだ。
2017-08-05_7.jpg

木根川橋を渡った先に八広日枝神社が鎮座する。
慶長19年(1614)の創建と言われる。
境内社に木下稲荷神社があるが、これは社地が荒川放水路となってしま
うため、当地に移転したものである。
2017-08-05_10.jpg

荒川の西側、中井堀は小村井方面へ真っすぐと延びる道路として残っている。
2017-08-05_20.jpg

この通りは中居堀通りという名が付けられている。
住宅やマンションなどが建ち並ぶ道路であるが、水路の痕跡は全くなく、
道路にその名を残すのみである。
2017-08-05_25.jpg

周囲に神社仏閣などの旧跡があるわけでもなく、延々と歩くことになる。
なお、東側数百メートルほど行くと旧中川が流れている。
2017-08-05_27.jpg

やがて中居堀通りは明治通りと交差する。
その交差点名は「向島警察署入口」であるが、中居堀通りの西に並行す
る道路との交差点の名が「中居堀」となっている。
この先、左手に警察署があるので実用的な「向島警察署入口」と称し、
「中居堀」という交差点名を隣の交差点に譲ったのだろうか。
2017-08-05_29.jpg

明治通りを渡って歩いていくと、東武亀戸線の踏切となり、踏切の左側に
小村井駅がある。
2017-08-05_31.jpg

更にその先、左手に小村井香取神社が鎮座する。
創建年代は不明だが、平安時代末期、当地開拓のために千葉県香取郡
から六軒の人々が移住し、小村井の氏神様として鎮守したのが始まりという。
2017-08-05_32.jpg

境内に小村井梅園の説明板が立っている。
かつて神社の東隣には江戸時代に造られた小村井梅園があった。
三千三百坪の広さをもち、将軍の御成りがあるほどの名所であったらしい。
園内には築山や池のほか、釣り堀もあって、多くの人で賑わったようだ。
残念ながら明治43年(1910)の大水で廃園となってしまった。
なお、神社の一画に香梅園という梅園が造られ、かつての小村井梅園を
再現している。
2017-08-05_37.jpg

香取神社を過ぎると、ゴールの北十間川も近い。
2017-08-05_40.jpg

中井堀は境橋脇で北十間川へと水を落としていたようだ。
2017-08-05_41.jpg

残念ながら水路の痕跡を見ることはできないが、かつての中井堀の流路
は道路として現代に残されている。

《参考資料》
『葛西用水 -曳舟川をさぐるー』 葛飾区郷土と天文の博物館


 
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善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

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