日野用水上堰 2

日野用水上堰は、中央線を越えるとしばらくは暗渠となる。
日野駅前の地区ということで、暗渠化されてしまうのは仕方がない。
2016-12-03_90.jpg

上の写真の左手にあるのは日野八坂神社
創建年代は不詳、多摩川の流れに沿って土淵という深淵があり、そこで里
の老翁が牛頭天王の神像を拾い上げ、祠を建立、村の鎮守として祀ったの
が始まりと伝えられる。
2016-12-03_88.jpg

日野駅東側には、臨済宗建長寺派の如意山宝泉寺がある。
元徳年間(1329~32)の創建と言われる古刹であり、曇芳周応大和尚が
開創した。
日野といえば新選組副長、土方歳三の生地として有名だが、この宝泉寺に
は、同郷で六番隊組長の井上源三郎(1829~68)の墓所がある。
2016-12-03_96.jpg

日野駅から300メートルほど行くと、日野用水上堰は顔を出す。
そこには日野宿再生計画により設けられた親水スペースがあり、日野用水
を身近に感じられる空間となっている。
なお、流路は二重構造となっており、本流は地下を流れているという。
2016-12-03_93.jpg

水路には木製の柵が続き、歩いていても気持ちが良い。
2016-12-03_99.jpg

用水の南側には浄土宗の三鷲山大昌寺が建つ。
立川の領主、立川能登守清房の子である讃誉牛秀が隠居寺として慶長7
年(1602)に創建した。
2016-12-03_100.jpg

ここでもう一つの史跡、日野宿脇本陣跡を紹介しておこう。
用水の北、甲州街道(現:都道256号八王子国立線)沿いに建てられてい
る東京都の指定史跡である。
2016-12-03_3.jpg
日野宿には、上佐藤家と下佐藤家という二軒の佐藤家の屋敷があり、交
代で日野本郷の名主を勤めてきた。
正徳6年(1716)以降、上佐藤家は本陣を、下佐藤家は脇本陣を務めてお
り、ここに建つ脇本陣は下佐藤家の住宅を兼ねたもののようだ、
嘉永二年(1849)の火事で焼失し、現在の建物は元治元年(1864)も再建
されたものである。
なお、日野市の説明板には「日野宿本陣」、東京都の説明板には「日野宿
脇本陣跡」と記されて迷うが、正しくは後者の脇本陣である。

日野用水上堰へと戻り、引き続き用水を追っていこう。
先ほどの木製の柵は途切れるが、その先、住宅脇を開渠として流れていく。
2016-12-03_105.jpg

石積護岸が続き、昔日の用水路を彷彿とさせるような風景が広がる。
日野宿の裏を流れるため、この辺りでは宿裏堀(もしくは宿裏川)と称され
ていたようだ。
2016-12-03_107.jpg

南へと分水路が分かれていく。
2016-12-03_109.jpg

前方に中央高速道路の高架橋が見えてくる。
2016-12-03_112.jpg

中央高速と交差した先、用水は住宅の間や農地の中を流れていく。
この区間では用水路沿いを歩くことはできず、迂回を強いられる。
2016-12-03_114.jpg

数百メートルほど迂回した後、再び道路沿いに流れる用水を見出すことができる。
2016-12-03_116.jpg

再び中央高速の高架橋が見えてくる。
用水路は一旦、高速道の南側へと出た後、U字状に流れて戻ってくるのである。
2016-12-03_118.jpg

その後はしばらく高速道路に並行して流れる。
行く手には多摩モノレールの線路を望む。
2016-12-03_120.jpg

多摩モノレールと交差して100メートルほど行くと、左から日野用水下堰
合流してくる。
2016-12-03_124.jpg

下堰との合流後、水路は根川と名を変える。
根川は多摩川の支流の準用河川として位置づけられている。
もちろん自然河川ではなく、実態は日野用水の排水路である。
浅川との合流まであと少し(とはいっても2km以上あるが)なので、このまま
根川を追っていくこととしよう。
2016-12-03_126.jpg

万願寺の住宅街を流れる根川。
川幅は今までと比べてかなり広くなっている。
2016-12-03_128.jpg

根川大橋の橋詰で右岸から上田用水が合流する。
上田用水は浅川から取水し、途中で豊田用水を合わせ、上田、万願寺地
区を流れてこの地に至る用水路である。
2016-12-03_131.jpg

根川はその先で多摩川の右岸へと出てくる。
写真左の高い場所は多摩川の土手。
ここから1.5kmほど、多摩川と並行して流れていく。
2016-12-03_141.jpg

途中、浅川水再生センターから高度処理水が排水され、水嵩を増す。
2016-12-03_138.jpg

川沿いには桜の並木が続く。
訪問したのは冬であったが、花の季節にはちょっとした桜の名所ともなって
いるようだ。
2016-12-03_141.jpg

根川は、多摩川浅川の合流地点で終わる。
ただ、残念ながら合流地点付近の河川敷は自然保護地となっており、立
ち入ることはできない。
合流地点から300メートルほど上流に架かる橋の上から、下流を眺めるこ
とで終わりとした。
2016-12-03_145.jpg

《参考資料》
『水の郷日野エコミュージアムマップ
  日野用水エリアその二  ~日野駅東側~』



目次
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ごあんない
目次
過去記事はこちらから。
水系ごとに体系化しています。

橋マップ
Google Mapを利用して、
橋の位置と写真を紹介します。
INDEX

Twitterボタン
Twitterブログパーツ
プロフィール

リバーサイド

Author:リバーサイド
善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
フォトアルバム
外部のサイトを利用して、フォトアルバム(スライドショー)を表示します。
以前のブログから引き継いでいます。

金太郎(杉並の暗渠)
神田川の桜 2008
善福寺川の桜 2008
目黒川の桜 2012
三島の湧水
リンク
QRコード
QR
検索フォーム
アクセスカウンター
おすすめ
リバーサードがお勧めする本