下の川 1

2回にわたり、府中用水に流れこむ下の川を追ってみる。
前編では谷保天満宮の西側に流れる支流を廻り、後編では天満宮を紹介しな
がら、西府町方面へ辿っていくことにしよう。

南養寺矢川・清水川参照)の南の住宅街に、崖下からの湧水の流れを見るこ
とができる。
青柳段丘にある湧水地点は寺院敷地内の藪の中にあるため、残念ながら確認
することはできない。
水量はごく僅かであるが、澄んだ水が流れる。
2014-12-13_8.jpg
このすぐ近くにくにたち郷土文化館があるので、是非、訪問をお勧めしたい。

その先、流れはヤクルト中央研究所の北側を流れていく。
2014-12-13_10.jpg

研究所を過ぎると、城山公園
昭和50年、北側にある城山一帯が東京都の歴史環境保全地域に指定された
ことを契機に、国立市が自然観察園として開園させた。
2014-12-13_35.jpg

谷保の城山」と呼ばれる城館跡は、城山公園手前の坂を上っていくと見るこ
とができる。。
「三田城」「三田氏館」と呼ばれ、鎌倉時代初期の三田県主貞盛とも、また津
戸三郎為守ともいわれているが定かではない。
館跡には土塁や空堀を確認することができる。
(館の中は個人宅となっており、立ち入ることはできない)
2014-12-13_24.jpg

こちらはポツンとあった古井戸、涸れており現在は使用されていない。
2014-12-13_16.jpg

城山公園の南側には、旧柳澤家住宅という民家が復元・展示されている。
甲州街道沿いの青柳(旧青柳村)にあった古民家を平成3年に移築した。
江戸時代後期に建てられたものと推定される。
2014-12-13_33.jpg

細々と流れてきた水は、残念ながら城山公園で浸透しており、下流は空堀と
なってしまう。
2014-12-13_39.jpg

城山公園の先、田園地帯を進んでいく。
田畑の南側には府中用水の谷保分水(田中堀)があるので、給水はそちらから
行っているようだ。
2014-12-13_43.jpg

住宅地の中を進んでいくが、河川沿いに歩くことはできない。
農閑期は相変わらず空堀のまま。
2014-12-13_45.jpg

農繁期になり多摩川から府中用水が通水されるようになと、この場所の数十メー
トル手前、田中堀から導水され、水が流れるようになる。(上記写真と同じ地点)
2015-06-06_69.jpg

次に甲州街道の北側の崖下からの流れを追ってみよう。
甲州街道の北側に立川段丘があり、細い川の窪みを見ることができる。
2014-12-13_47.jpg

江戸時代にはこの辺りの甲州街道沿いに清水の立場と呼ばれる茶屋があり、
街道を行き交う旅人の良き休息所となっていたという。
その様子は江戸名所図会清水立場にも描かれている。
清水立場
    (国立国会図書館 近代デジタルライブラリーより転載)
上の名所図会には、「甲州街道の立場にして、此辺ここかしこに清泉湧出す
るゆえに、清水村の称ありといふ。此地に酒舗ありて、店前清泉沸流す。夏
日は索麺を湛して行人を饗応せり。故に此地往来の人、ここに憩ひて炎暑
を避けざるはなし。
」との記載があり、夏季には湧水に浸した索麺(そうめん)
などが提供されていたことが判る。
府中宿から一里弱の距離にあり、一息つくにはちょうど良い場所であったの
かもしれない。

こちらは甲州街道を南に渡ったところ、流れは細い。
2014-12-13_49.jpg

川沿いには歩くことが出来ないので、迂回しながら確認していくと水流は徐々
に多くなっていく。
川沿いに湧水スポットがあり、そこからの流れが集められていくのであろうか。
2014-12-13_52.jpg

再び下流へ迂回すると、水流は更に多くなっている。
これらの水が湧き出すスポットを見ることができないのが残念だ。
2014-12-13_57.jpg

住宅と道路の間を流れていく支流。
川沿いの家々の入口には小さな橋が架けられている。
2014-12-13_60.jpg

その後、川は住宅の間を流れ、常盤の清水からの流れ(次項参照)を合流する。
そして天神橋の下流側で、前出の南養寺崖下からの支流と合流し、東へと進
んでいく。
2014-12-13_72.jpg



次へ 目次
  
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

気になっていた流れが解明されて嬉しかったです。
続きも楽しみにしています。
お茶屋さんの話など えっ? という感じで楽しめました。

Re: No title

> awagaduさん

府中用水付近は水路が複雑ですよね。
とても全部は把握できませんが、主なルートだけでも追ってみたいと思います。
(初夏に取水されてからですが)
ごあんない
目次
過去記事はこちらから。
水系ごとに体系化しています。

橋マップ
Google Mapを利用して、
橋の位置と写真を紹介します。
INDEX

Twitterボタン
Twitterブログパーツ
プロフィール

リバーサイド

Author:リバーサイド
善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
フォトアルバム
外部のサイトを利用して、フォトアルバム(スライドショー)を表示します。
以前のブログから引き継いでいます。

金太郎(杉並の暗渠)
神田川の桜 2008
善福寺川の桜 2008
目黒川の桜 2012
三島の湧水
リンク
QRコード
QR
検索フォーム
アクセスカウンター
おすすめ
リバーサードがお勧めする本