六郷用水 北堀 1

六郷用水 北堀は、千鳥町付近の南北引分で南堀と分かれ、池上を経由して
大森・蒲田方面の水田を潤していた水路で、途中で吞川をわたり、末端は内川
へと流れ込んでいた。

南北引分から分かれた水路跡、歩道のある道路を東へと進む。
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南北引分から300mほど歩くと、東急池上線の千鳥町駅脇の踏切に達する。
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踏切を渡って更に100mほど行くと、遊歩道へと入っていく。
その入口の脇には『六郷用水物語』の説明板が立てられている。
六郷用水を開削した小泉次太夫の生家について書かれたものであり、次太夫
が駿河国富士郡小泉郷(現;富士宮市)の代々樋代官を努めてきた治水土木
専門の家柄であることが記載されている。
北堀沿いには、この先、次太夫の生い立ちや業績にかかれた説明板が所々
に立てられている。
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千鳥いこい公園の脇を進む遊歩道。
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この辺りで六郷用水と交差する道路の北側は坂道となっている。
北堀は武蔵野台地の南縁に沿って掘られていったことがよく判る。
写真の右側に写っているのは、『六郷用水物語』説明板で、次太夫が家康の
江戸入府に同行し、その後、川崎の砂子の里に移り住んだことが記されている。
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第二京浜を横断し、池上警察署の脇を入っていく。
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その先の南側、池上通り沿いに徳持神社が鎮座する。
建長年間(1249~55)の創建と伝えられ、豊前の宇佐八幡宮より分霊を勧請
した。
御幡山八幡宮とも称され、荏原郡池上村大字徳持の住民の守護神として、元
徳持の南地区(現:池上七丁目付近)に鎮座した。
明治39年(1906)に池上競馬場設置のため現在地に移転、同41年(1908)
に徳持上宿の稲荷神社を合祀して、徳持神社と改称した。
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北堀の歩道沿いに植えられている2本の樹木、この樹木の間にも『六郷用水物
語』説明板がある。
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池上3丁目の住宅地を緑道として西進していく。
この付近の北堀は、一般道の歩道となったり、緑道(歩行者専用道)となったり
を繰り返している。
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やがて池上本門寺の参道と交差する。
本門寺の参道とあって、さすがに通行量は多い。
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さらに辿ると堤方の八寸という堰跡があり、ここで3方向の流れに分かれてい
たという。
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堤方の八寸については『六郷用水物語』説明板の言葉を借りて説明すること
にしよう。
六郷用水北堀は、ここで、直進して大森・蒲田方面への流れと、北を上って
呑川をわたり新井宿方面へ向かう流れ、南へ下って女塚方面へ向かう流れ
と三つに分かれていました。
ここに設けられた堰はふつうの堰板ではなく、水流方向に直角に八寸角の
角材がいけこまれた「八寸の水はかり」と呼ばれた独特のもので、この場所
の由来ともなっています。

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この先、北堀を辿るには新井宿方面へと北に向かうのだが、ここは一旦、
直進して緑道を進むことにする。

緑道を300mほど進むと、呑川にぶつかる。
この合流部にも中土手という分水堤に書かれた『六郷用水物語』説明板がある。
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堤方の八寸から直流した六郷用水は、このあたりで呑川と合流し、現在の
上堰橋下流(池上第二小学校付近)から双流橋付近までの呑川の中央に
築かれていた「中土手」と呼ばれた分水堤で分流され、東側は大森方面へ、
西側は蒲田方面へ南下していました。
この中土手はしばしば上流部の溢水の原因となっており、農業用水として
の利用が減少した昭和六年に撤去されています。

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合流地点から呑川の下流方向を見た風景、呑川に架かる橋は、池上通りの
堤方橋である。
中土手が設置されていたのは、堤方橋の先300mほどの地点となる。
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堤方の八寸まで戻り、新井宿方面へ進むことにしよう。

《参考文献》
『六郷用水』 大田区立郷土資料館編


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善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

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