貫井川 2

西武池袋線の高架を越えて、貫井川の暗渠道ははさらに北東へと進む。
2014-06-21_60.jpg

100メートルほどの区間だが、貫井川は環八の西側に出て、また東側へと戻る。
貫井川の暗渠を環八が分断してしまった結果である。
2014-06-21_63.jpg

さらに辿っていくと、ゆっくりカーブしながら南東へと向きを変えていく。
道沿いの家々の敷地は道路より数十センチ高い場所にあり、川底を歩いている
ような感覚を味わうことができる。
2014-06-21_67.jpg
またこの道路は貫井3丁目と4丁目の境界ともなっている。

やがて道の真ん中に排水溝が現れる。
周囲は谷となっており、降雨時には貫井川の暗渠に水が集まってしまうのだろう。
また、この付近の道路の地下には冠水対策のために雨水貯水槽が埋設されている。
2014-06-21_73.jpg

その先、富士見台駅の西側、貫井3-26付近からの支流(富士見台支流(仮))
と合流する。
この支流の暗渠は西武線の北側から始まる。
2014-06-21_76.jpg

支流の下流付近では、本流と同じく排水溝が続いている。
写真左の説明標識は、この下に雨水貯水槽が埋設されているので、道路掘削
時に注意喚起しているものだ。
2014-06-21_81.jpg

富士見台支流と合流した貫井川は、貫井中学校の南に沿って進む。
この辺りは、かつては「貫井の沼」と言われた場所で、沼の広さは七町歩(約
69,000㎡)あったという。
弘法大師が日照りに苦しむ農民のために杖でついて湧き水を出したという伝
説があるらしい。
2014-06-21_84.jpg

貫井川は北へと転じ、目白通りまでの区間は緑道となる。
2014-06-21_86.jpg

目白通りを越えて数十メートルほど行くと、右側の空き地に2つの鳥居が見える。
囲いがあるために中には入れないが、右側が貫井弁財天、左の赤い鳥居が
御嶽神社である。
弁財天は貫井の沼にあった弁天で文政9年(1826)の碑があるという。
また、隣接する御嶽神社も移転してきたものだという。
2014-06-21_92.jpg

この西側にあるのが南池山円光院貫井寺、真言宗豊山派の寺院で豊島八十
八ヶ所霊場第11番札所にもなっている。
寺の南に大きな池があったので「南池山」と号し、土地の名が貫井であるので
「貫井寺」と称したという。
2014-06-21_99.jpg
創建年はわからないが、円長法師(天正13年(1585)寂)が腰脚痛を患い、
七日間の断食をして平癒を祈願したところ、満願日の暁、霊夢により宝石を得
て患部を撫でさすると、たちまち快癒したので、感きわまってここに堂合を建て
貫井寺と称し、その近くに子聖大権現を勧請して霊石と共に奉安したと伝わる。

その先、貫井川は真っ直ぐ北へと、石神井川を目指して流れる。
神路橋と西田中橋の間で貫井川は石神井川に合流する。
石神井川の右岸には、大きな合流口が開いている。
2014-06-21_109.jpg

ここで少し戻って、先ほどの貫井弁財天の地から右へと分かれる分流(向山
分流
(仮))を追ってみよう。
分流はしばらく一般道となって向山の住宅街を進むが、向山4-20からは暗
渠道がみられるようになる。
2014-06-21_115.jpg

その先の遊歩道には、児童遊具も置かれている。
2014-06-21_120.jpg

さらにこの向山分流には、南の目白通りからの支流(向山ヶ谷戸支流(仮))
も流れこんでいたようで、600mほどの暗渠道が続いている。
目白通りの向山小前交差点近くには暗渠へと降りる階段がある。
2014-06-21_132.jpg

暗渠道は蛇行しながら北へと進む。
この東側の小高い丘は、かつて「田中の森」と呼ばれており、豊島城(現:としま
えん内)の出城で、家老がいた所という言い伝えがあるらしい。
2014-06-21_127.jpg

向山ヶ谷戸支流を合流した向山分流は、石川橋付近で石神井川に流れ込んで
いたようだ。
下水道台帳をみると、雨水管が橋の下流側にまで伸びており、そこには小さな
排水口が開いている。
2014-06-21_123.jpg

《参考文献》
『ふるさと練馬探訪』 練馬区立石神井公園ふるさと文化館編


より大きな地図で 【川のプロムナード】石神井川周辺マップ を表示
 
目次
  
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ごあんない
目次
過去記事はこちらから。
水系ごとに体系化しています。

橋マップ
Google Mapを利用して、
橋の位置と写真を紹介します。
INDEX

Twitterボタン
Twitterブログパーツ
プロフィール

リバーサイド

Author:リバーサイド
善福寺川沿いのウォーキングから始め、東京や近郊の中小河川・用水・暗渠を巡る。
07年「善福寺川リバーサイドブログ」を綴り始め(14年6月閉鎖)、13年2月から当ブログを開始。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
フォトアルバム
外部のサイトを利用して、フォトアルバム(スライドショー)を表示します。
以前のブログから引き継いでいます。

金太郎(杉並の暗渠)
神田川の桜 2008
善福寺川の桜 2008
目黒川の桜 2012
三島の湧水
リンク
QRコード
QR
検索フォーム
アクセスカウンター
おすすめ
リバーサードがお勧めする本